旅をしていると、荷物を手放す瞬間がある。
長く使ってきたリュック。
思い出のある服。
どこかの街で買って、ずっと持ち歩いてた小物。
捨てるとき、少し胸が痛い。
でもそれは、その荷物との時間が本物だった証拠だと思ってる。
ジャニーズのグッズを手放せずにいる人の気持ちも、たぶん同じだ。
コンサートで泣いた夜があった。
発売日に並んだ朝があった。
ペンライトを振りながら、日常のしんどさを全部忘れられた時間があった。
それは全部、本物の時間だ。
ファンをやめたからといって、その時間は消えない。
グッズを手放すことは、過去を否定することじゃない。
「あの時間があった」という事実は、何をしても変わらない。
旅先でよく聞かれる。「家がないのは怖くないの?」って。
正直に言と最初は怖かった。
持ち物を減らすたびに、自分が薄くなっていく気がした。
でも気づいたことがある。
荷物を手放すたびに、身軽になって、次の景色が見やすくなった。
モノを持ち続けることが、過去への執着になっていた。
手放した瞬間に、はじめて「あの時間は本当によかったな」と、澄んだ気持ちで思えた。
部屋の棚に並んだアクスタ、引き出しの中のうちわ、段ボールに眠ったペンライト。

今のあなたにとっては「どうしよう」という存在かもしれない。
でも世界のどこかに、そのグッズを今すぐ欲しがっている人がいる。
あなたが大切にしてきた推しのグッズを、心から欲しいと思っている人が。
そう考えたら、手放すことって、捨てることじゃなくて「渡すこと」だと思える。
友人に教えてもらったジャニキングというサービスを使ったとき、思いのほか気持ちが楽だった
。箱に詰めて送るだけで、ジャニーズグッズを専門に見てくれる人が査定してくれる。
送料も手数料もかからない。
何より、専門店だから価値をわかってくれる人がいる。
フリマで一個ずつ出す手間も、リサイクルショップで「よくわからないので安く」と言われる悲しさもなかった。
人は変わる。好きなものが変わる。それは人生が動いている証拠だ。
グッズを手放すことで、あの時間への感謝が、むしろ完成する気がする。
荷物を軽くしてから、次の旅へ出発しよう。
