朝起きたら、昨日と違う国にいる。
それが船旅というものらしい。
寝ている間に、船が動いてる。目が覚めたら港が変わってる。
「移動している」という感覚がほとんどない。気づいたら、別の場所にいる。
これって、旅の中で一番ずるい移動方法だと思う。いい意味で。
100日で、地球をぐるっと一周する
ピースボートという船がある。
1983年に始まって、これまでに9万人以上が乗ってきた。100回以上、世界一周を続けてきた。
100日かけて、地球を一周する。
100日。3ヶ月以上、船の上で暮らす。
最初に聞いたとき、正直「長すぎる」と思った。
でも考えてみると、100日あれば地球を一周できるのだ。飛行機で飛び回っても絶対にできない旅が、船だとできる。
船の上は、動く村だ
飛行機の旅は、移動している時間が「空白」になる。
乗って、寝て、着く。移動中は何も起きない。
船は違う。
移動している時間が、そのまま旅になる。
甲板で海を見ながらコーヒーを飲む。船内で同じ旅をしている人たちと話す。夜は星が多すぎて、どこを見ればいいかわからない。
寄港地に着いたらオプショナルツアーで街を歩いて、夕方また船に戻る。
船が「宿」であり「乗り物」であり「コミュニティ」になってる。
それが、地球一周100日間続く。
日本語だけで、世界一周できる
ピースボートは、全行程を日本語で過ごせる。
船内のスタッフも日本人。案内も日本語。食事も日本食が選べる。
「英語が話せないから海外旅行は無理」と思っている人が、世界一周できる。
これはすごいことだと思う。
言葉の壁がないから、旅そのものに集中できる。
知らない国の港で、知らない景色と向き合うことだけに、頭を使えばいい。
60代が一番、この旅に向いてると思う理由
この船に乗る人の多くが、60代以上だ。
最初それを聞いたとき、「なんで?」と思った。若い人のほうが体力があるじゃないか、と。
でも考えてみると、逆だった。
100日間、仕事を離れられる人というのは、人生のある段階に達した人だ。
子育てが一段落した。定年になった。ずっとやりたかったことを、今やれる立場になった。
そういう人が乗る旅だから、船の中の空気がいいんだと思う。
焦っていない人たちが集まって、ゆっくりと地球を回る。
「いつかやりたかったこと」を、ついにやっている人たちの船だ。
年3回、コースが選べる
ピースボートは年に3回、出発の機会がある。
航路も季節によって変わるから、「どの海を通るか」で選べる。
早めに申し込むと早得割引が使えるから、行くと決めたら早めに動くのが正解だ。
乗船を検討するなら、まず資料を取り寄せて、経験豊富なスタッフに相談してみるのが一番早い。
100回以上の世界一周を重ねてきたスタッフが、どのコースが自分に向いているかを一緒に考えてくれる。
まとめ
旅には2種類ある気がしている。
急いで、詰め込んで、「行った」という事実を作る旅。
それと、移動しながら、ただそこに「いる」旅。
100日間の世界一周は、明らかに後者だ。
朝起きたら違う国にいる。昨日と同じ船の上なのに、窓の外の景色だけが変わってる。
そういう旅を、一度してみてほしいと思う。
特に、「いつかやろう」と思い続けてきた人に。
そのいつか、今じゃないですか。
